泉小太郎ゆかりの里・池田町の田園風景

信州の民話「泉小太郎」ゆかりの地を、以前から巡ってきましたが
今回は、長野県池田町です。

ゴールデンウイークも終わり、農作業も本格化しています☆
池田町の田んぼにも水が張られ、水鏡の北アルプスが見られます▼
024505.jpg
池田町は安曇野の北、高瀬川の東岸に位置します。
高瀬橋から眺める高瀬川▼
橋の北東に鎮座する「川會神社」は、泉小太郎を祭神として祀っています。
039505.jpg 
今年3月、川會神社に「泉小太郎の記念碑」が建立されました。
こんな伝説が、そのレリーフに刻まれています‥
まだ山も川も海も固まらない時代、信州安曇野の地は大きな湖でした。
081505.jpg 
泉小太郎は犀竜を母とし、高梨の竜神・白竜王を父として鉢伏山で生まれ
放光寺で成長しました。

離れて暮らしていた母と再会した時のことです。
「私は諏訪大明神の化身です。氏子の繁栄を願っています。お前は私の背中に乗りなさい。
そしてこの湖水の水を乗り割って水を涸らして陸地にしなさい。
そうすれば人々は栄えるでしょう。

085506.jpg 082506.jpg 
小太郎は母の言葉に従ってその背中に跨り満々と湛える水を押し退けて
千曲川筋を越後まで開きました。

満々と碧い水を湛えた大海原の水も次第に引いて、ついには陸地が生まれたのです。
これが今の安曇平です。

 0832.jpg
その後、小太郎は有明の里・川合の十日市場に来て館を建て、そこに住み富み栄えました。

年月を経て小太郎は「私は千手観音の生まれ変わりである。この里が繁栄するよう
護りましょう。」と言って一族の者に別れを告げ、仏崎の岩穴へ隠れました。

その後、十日市場の人々は、お宮を建立し、泉小太郎を祭神として祀りました。

037505.jpg 
”有明の里”という通り、池田町から眺める有明山▲はどっしりと存在感があります。

この辺りから東の山沿いに伸びる「北アルプス展望のみち」を歩いてみました。
北アルプス眺望の案内図には、雪形の見ごろの季節が記されています▼
057505.jpg 
「展望のみち」を進むと、「山下大五郎スケッチポイント」の案内板を発見▼

山下大五郎氏は、安曇野の山容と田園の織りなす四季折々の美しさに魅了され、
昭和50年代中ごろから、池田町で多くの風景画を描きました。
062505.jpg 
田んぼに水が張られている頃は、格別絵になります。
先人たちが、小太郎のように身を削るようにして開拓した農地の風景です。
075505.jpg
スポンサーサイト

信州・桜の古木めぐり

2016年春、長野県中部にある桜の古木を見に行きました。

まず、松本市梓川地区にある樹齢500年の「舟つなぎ桜」▼
上高地から流れる梓川が、松本平に出た辺りにあります。
072419.jpg
「昔、松本平は湖だった」という伝説があり、「その頃、舟をつないでいた木」と
言い伝えられています。

「泉小太郎という龍の子が、母龍の背に乗って岩を突き破り、湖の水を越後に流した
おかげで、松本平ができた」という民話もあります。

062419.jpg
舟つなぎ桜の向こうに広がる松本平を眺めながら、盆地一帯が水の
底で、舟が湖畔の木につながれている情景を思い浮かべました。

その「泉小太郎が植えた」という伝承のある桜も見に行きました▼
066419.jpg
松本市のアルプス公園にある「泉小太郎のシダレ桜」です。

太古の昔、日本列島は真ん中で折れ曲がって溝になり、海に沈みました。
糸魚川・静岡構造線という断層から東のフォッサマグナと呼ばれる溝です。
061419.jpg
昔の人は、そんな地殻変動など知らなかったはずですが、大地の記憶から
舟つなぎ桜・泉小太郎などの伝説が生まれたのかもしれません。

梓川地区にある舟つなぎ桜から、坂を登った所にある「真光寺」も桜の名所▼
060421.jpg  
山門に覆いかぶさるようにシダレ桜が咲いています☆
これだけ立派な桜ですが、墓地に近いせいか花見客も見かけず、
撮影しやすいスポットです。
027432.jpg 032432.jpg  
お寺の裏手にも、桜の古木があり、こんなに垂れているシダレ桜も初めて☆
本当は、真光寺の先にある「鎧(よろい)桜」という古木を目当てに
行ったのですが、この日は探せませんでした。
041432.jpg 
「織田信長に仕えて大名になった佐々成政(さっさなりまさ)の家来が、
鎧桜に鎧をかけて切腹をした」という話が伝えられています。

厳冬の北アルプス越えをしたと言われる佐々成政ですが、
成政に従っていた者が、この地にいたのかもしれません。
046421.jpg
鎧桜は真光寺の駐車場から登った所にあるようですが、フェンスが
してあったので行きそびれました。
いつか訪れてみたいものです。

ここから南下して梓川を渡り、 塩尻市洗馬地区に行きました。
015423.jpg
東漸寺というお寺が桜の名所になっています。
幹の太い古木があり、境内にあるシダレ桜は電柱より、はるかに背が高く
ピンクの花を垂らしていました▼
005421.jpg
葉桜から新緑の季節に移り変わっていきます。

鷹狩山~仏崎観音寺<泉小太郎の昔ばなし

長野県の登山道につながる道路が、ほぼ開通して登山シーズン開幕!

今年、初めての登山として大町市の鷹狩山(たかがりやま)に登りました。
登山といっても、頂上近くに駐車場があり、そこから北アルプスを眺めました▼
018513.jpg 
蓮華岳・爺ヶ岳から鹿島槍・後立山連峰が連なっています。
1枚の写真に収まらない位の大パノラマです。

大町まで広がる松本平を眺めていたら、民話「泉小太郎」を思い出しました。
019513.jpg 
視線を南に移すと、有明山の背後に燕岳・常念岳・蝶ヶ岳が白く見えます▼

「泉小太郎」は、この盆地の南にある鉢伏山から北の大町に伝わる昔話です。
‥遠い昔、この辺りは一面の湖だったといいます。
その湖に犀竜という女神が住み、小太郎を生みました。
023513.jpg 
小太郎は湖の傍らのわずかな土地で暮らす、貧しい農夫に育てられました。

『この湖が田んぼになったらなあ』と、土地の人々は嘆いていました。
小太郎は『この水を落として陸地にしようと』と思案しました。

大町市常盤泉の泉公民館前に、ナニコレ珍百景的な小太郎オブジェがあります▼
004543.jpg   
小太郎は自分が竜の子であることを知り、母の犀竜を訪ねました。    
犀竜は小太郎を背に乗せ、山清路の巨岩に体当たりして打ち崩し
水を日本海まで流すと、肥沃な土地が出現しました。

小太郎は十日市場川会(とうかいちばかわい)に住み、後に父母竜と共に
この里の守護神として、仏崎の岩穴に入り隠れました‥

037515.jpg 008515.jpg  
泉公民館から次に、仏崎の岩穴があるという観音寺に行ってみました▲
参道を進むと、特徴的な屋根の本堂があり、シャクナゲが見頃でした☆
010533.jpg 
本堂の右脇に、木彫りの竜と小太郎の像があります▼

小太郎がクワを担いでいるように、この民話は開拓伝説を伝えています。
竜神信仰を持つ安曇氏が、この地で水田開発をした際の困難を物語って
いるのかもしれません。
017516.jpg  
本堂の裏山に、犀竜たちが隠れた洞窟があるという言い伝えですが
崩れやすい地質のため、裏山への門は閉ざされています▼
016517.jpg 025517.jpg  
帰り際、手水舎を見ると、龍の水口はよく見かけますが、
龍の上には小太郎がまたがっています。

まさに宙に翔び立とうと、空を指差す姿は、民話「泉小太郎」の終着点に
ふさわしい意匠!
035533.jpg 

鉢伏山と泉小太郎

長野県の松本・岡谷・塩尻市にまたがる鉢伏山に登りました。

前回は、扉温泉からの登山道5.8kmを往復4時間かけて歩きましたが、今回は塩尻市の
高ボッチ高原経由で、駐車場から徒歩15分のコース☆  

梅雨の晴れ間、6月の鉢伏山の風景▼
047610.jpg 
鉢を伏せたような、なだらかな山頂を目指します。

前回に続き、1724年に松本藩で刊行され た「信府統記」という地誌に記された
泉小太郎の民話を要約してみます。

人皇12代景行天皇12年までは、この辺りの平地は皆、山々の沢より落ちる水を
たたえて湖だった

松本盆地は湖だったという民話です。  鉢伏山登山道より▼
084610.jpg 
ここには諏訪大明神の化身である犀龍がいた。
また、高梨(須坂市)という所の池に、大日如来の化身である白龍王という者がいて
犀龍との間に一子をなし、日光泉小太郎が八峯瀬(はちぶせ)山にて誕生した。

登山道から見える美ヶ原▼                蓼科山方面▼
046610.jpg 085611.jpg
その後、犀龍は我が姿を恥じて湖水にへ入り隠れてしまった。
小太郎は母の行方を訪ねたところ、尾入澤(松本市島内)という所に至って逢うことができた。

頂上付近から眺める北アルプス▼         そして山頂!標高1928m▼
083611.jpg 054610.jpg
犀龍は小太郎に語って教えました。
『我に乗るべし!この湖を突き破り、水を落として平陸となし、人里にしよう!』

鉢伏山の展望台に行く途中、鉢伏権現の鳥居があります▼ 
057612.jpg   
展望台の南には、諏訪湖がぼんやりと見えます▼
諏訪大社の化現である犀龍は、一山超えてやって来たのか?ファンタジー☆
082610.jpg
山清地という所の巨巌を突き破り、また水内の橋下の岩山をも破り開きて千曲川の
川筋で越後の国の大海まで乗り込みました。
湖水の水が落ちて陸となり、田地を開き郷村出来にけり‥
080610.jpg 
鉢伏山展望台から見下ろす松本平▲

テーマ : 風景写真
ジャンル : 写真

2013年初詣と犀竜伝説@大町

巳年、初詣でに信州の若一王子神社に行きました。
北アルプス山麓に広がる大町市に鎮座しています。
044111.jpg 033111.jpg
神社でありながら神仏習合で、境内に五重塔があります。  観音堂▲
拝殿と観音堂が廊下でつながっているので、神様と仏様の2世帯住居☆
042111.jpg
新春祈願をした後、好天なので白銀の山並みを眺めようと、山岳博物館へ! 
蓮華岳や爺ヶ岳といった北アルプス連山▼
049111.jpg 
厳寒の季節は、自然の厳しさと美しさを教えてくれます。
さらに、北に目を向けると、鹿島槍など白馬の銀嶺silver mountain♪
051111.jpg 
大町から塩尻に広がる松本盆地は、昔むかし湖でした‥という信州の民話があります。
その民話にでてくる大町の高瀬川上流に、足を伸ばしました。
 
高瀬川に架かる「蓮華大橋」のたもとに「泉小太郎のモニュメント」がありました▼
010111.jpg
信州の民話「泉小太郎」は、諏訪大社の化身の犀竜と高瀬川(あるいは千曲川)の化身・
白竜の子供として鉢伏山の麓で生まれました。
 
松本の中山や城山で成長した小太郎は、母の犀竜の背に乗って、血まみれになり
ながら山清路の大岩を砕いて水を流し、肥沃な松本平が出来ました。

015114.jpg  009111.jpg
その後、傷ついた犀竜と小太郎は、仏崎の岩穴に隠れ住みました‥
橋の南方にある仏崎観音堂裏の断崖に、その穴があると伝えられています。

帰り道は、国道19号線に出ようと、55号線▼で生坂村に向かいました。
 070111.jpg
19号線に突き当たる辺りが、山清路という渓谷です。
前述の泉小太郎が岩を崩した場所で、犀川が最も狭まる地点▼
083111.jpg 
水神岩や猿飛び岩がそびえたち、まるで昇仙峡のようです。
犀竜から名付けられた犀川が、深いエメラルドグリーンの水を湛えています▼
085111.jpg 089111.jpg
昨年の干支は辰で今年は巳ですが、太古から竜蛇は神として信仰されました。
今年は蛇のように一皮むけて、良い年にしたいものです!
松本に戻り、小太郎が育ったという城山付近のアルプス公園から市内を眺めました▼
006112.jpg 
               泉小太郎のシダレ柳↑

テーマ : 信州
ジャンル : 地域情報

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
ブログランキング
ランキングはコチラ
  ↓   ↓
にほんブログ村 スイーツブログ 和菓子へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 長野県情報へ
にほんブログ村
信州のお菓子
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-