風立ちぬ~堀辰雄ゆかりの軽井沢・追分(2)

スタジオジブリの新作アニメ「風立ちぬ」 を観ました。
堀辰雄へのオマージュが込められていると知り、堀辰雄の著作も読んでみました。

「風立ちぬ」以外にも、「美しい村」「ルウベンスの偽画」「聖家族」など、軽井沢を舞台にした
作品を多く書いています。
前回に続き、軽井沢で撮った写真を堀辰雄の年譜に沿って並べてみます。

堀辰雄は1938年(昭和13年)34歳で結婚し、軽井沢に別荘を持ちます。
別荘があった場所への道は、現在「堀辰雄(フーガ)の径」と名付けられています▼
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場所は、万平通りをホテルに向かい、矢ヶ崎川を渡る辺りで枝分かれする小径。

奥まで歩いてみましたが堀氏の別荘はすでに無く、現在
塩沢湖に近い「軽井沢高原文庫」内に移築保存されています。
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堀氏は医師から「追分の方が湿気が少なくて療養に良い」と勧められ、追分の
油屋旅館を定宿にするようになりました。

追分は軽井沢の隣町で、江戸時代に中山道と北国街道が合流する宿場町☆
追分にある「堀辰雄文学記念館」に入ってみました▼
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戦況が悪化する1944年(昭和19年)から、堀氏は疎開と療養を兼ねて追分に定住。
戦後の昭和26年、追分に新居を建てたものの、2年後に49歳で永眠‥
堀辰雄終焉の地となった家が、この記念館となっています▼
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8月3日にNHK  Eテレの対談番組「SWITCH達人たち 宮崎駿×半藤一利」を見ました。
作家で歴史探偵の半藤氏は83歳で、宮崎氏は72歳。
宮崎氏が語る映画「風立ちぬ」への思いを興味深く聞きました。 書庫▼
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「堀辰雄は好きだけれど、じっくりとは読んでいない」と話す宮崎氏に、半藤氏が
「堀辰雄は兵隊さんが皆読んでいたんですよ」と答えているのを聞き、腑に落ちました。

小説「風立ちぬ」が刊行された昭和13年には国家総動員法が施行。
戦線に向かう若者や送り出す娘たちは、堀作品の悲恋に心を重ねて読んだのかもしれません。
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今までずっと堀作品の良さが理解できなかったのですが、現代とは違う
その時代性を考えると、言葉が染み込んできました。

堀越二郎が設計したゼロ戦に乗る神風特攻隊員は、「風立ちぬ、いざ生きめやも
生きんと試みなければならぬ)」を、どんな思いで読んだのでしょう?
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アニメ「風立ちぬ」を観終わった感想は、堀辰雄文学の読後感に似ていました。
‥よく解らないけれど、ディテール(細部)・表現が美しい‥
 
エンディングでユーミンの「ひこうき雲」が流れます。 
「風立ちぬ」は作品全体に鎮魂歌(レクイエム)が聴こえてくる感じがしました。
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フーガの径の一角▲
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