永遠の0感想と清滝の氷柱
立春‥季節は一歩ずつ春に向かっています。
今年の冬は、比較的暖かいのですが、信州はまだまだ寒い日が続きます。
凍てつく朝に、木曽の御嶽山麓にある滝の氷柱を見に行きました。
大滝村にある「清滝」は、古くから御嶽修験道の滝行が行われる聖地▼
神聖な氷の造形写真を並べつつ、前回に続き、映画「永遠の0」について書きます。
朝のテレビ番組ZIPで、「異例の大ヒットの秘密」というレポートが放送されました。
単なる戦争映画ではなく、家族愛や謎解きの要素、出演者の素晴らしさ
戦闘シーンのリアルさなどが理由にあげられていました。
「永遠の0」は、”海軍一の臆病者”と呼ばれた祖父の真実の姿を、孫の視点で
現代と過去を交錯させながらつづっています。
岡田准一さんが演じる宮部久蔵は零戦パイロットで、妻・松乃(井上真央さん)に
「生きて家族の元に帰る、死んでも、生まれ変わってでも帰る」という約束をして出征します。
生きることに執着した宮部が、なぜ最後に特攻を志願したのか?という孫の疑問を
軸に、祖父の戦友を訪ね歩きます。
祖母・松乃役の井上真央さんは、以前NHKの朝ドラ「おひさま」で、戦時中、松本の
ソバ屋に嫁ぐ役を演じ、モンペの着こなしも堂に行ったもの☆
脚本・VFXも担当した山崎貴監督は松本市出身で、実写にこだわった雲や海の美しさも
映画「永遠の0」の見所の一つ!
最後まで生き残りのクジがあったのに、宮部が特攻を選んだ心中は宮部本人にしか
分らないことでしょうし、葛藤もあったでしょう。
自分のために命を投げ出そうとした教え子(大石)や、若い兵士たちの犠牲によって
生きていることに苦悩し、特攻としての最後を生きることでけじめをつけようとしたのか?
最後は、懸念していた妻子の未来を、教え子の大石に託すという一縷の望みができた
時点で生還への呪縛は無くなり、晴れやかに教え子たちの後を追ったように見えました。
清滝からさらに御嶽山へ向かう途中に、新滝があります▼
天才的な戦闘技術を駆使して、宮部は会心の飛行で敵空母に突っ込みます。
その表情は、どや顔の清々した笑顔でした。
宮部の死と入れ替わるように生き残った大石(夏八木勲さん)は、命のたすきリレーを受け
止めとめて、こんなセリフを残しています。
「生き残った者がしなければいけないことは、その死を無駄にしないことだ。物語を続けることだ」
映画を観る前に原作の小説も読んでいたので、原作と比べつつ鑑賞しました。
原作の「民意を軍拡に暴走させた新聞社の戦争責任」という核心部分は、スポンサー
への配慮か触れていませんが、映画だから伝わるものもあります。
さらに、神風特攻隊に関する資料も読みあさる中で、やはり、特攻隊員の遺書に
涙腺がゆるみました。
ある18歳の隊員の遺書は稚拙な字で「お母さん 大元気で でっかい奴を沈めます」
特攻前の大石を思わせる辞世もあります。
「あんまり緑が美しい 今日これから 死にに行くことすら 忘れてしまいそうだ」
幼さの残る特攻隊員が、慰問袋に入った人形に微笑んだり、枕元に手縫いの人形を置いて
寝ている寝顔の写真も見ました。
そのような尊い犠牲の上に、今日の平和があるのでしょう。
今年の冬は、比較的暖かいのですが、信州はまだまだ寒い日が続きます。
凍てつく朝に、木曽の御嶽山麓にある滝の氷柱を見に行きました。
大滝村にある「清滝」は、古くから御嶽修験道の滝行が行われる聖地▼

神聖な氷の造形写真を並べつつ、前回に続き、映画「永遠の0」について書きます。
朝のテレビ番組ZIPで、「異例の大ヒットの秘密」というレポートが放送されました。
単なる戦争映画ではなく、家族愛や謎解きの要素、出演者の素晴らしさ
戦闘シーンのリアルさなどが理由にあげられていました。

「永遠の0」は、”海軍一の臆病者”と呼ばれた祖父の真実の姿を、孫の視点で
現代と過去を交錯させながらつづっています。
岡田准一さんが演じる宮部久蔵は零戦パイロットで、妻・松乃(井上真央さん)に
「生きて家族の元に帰る、死んでも、生まれ変わってでも帰る」という約束をして出征します。
生きることに執着した宮部が、なぜ最後に特攻を志願したのか?という孫の疑問を
軸に、祖父の戦友を訪ね歩きます。

祖母・松乃役の井上真央さんは、以前NHKの朝ドラ「おひさま」で、戦時中、松本の
ソバ屋に嫁ぐ役を演じ、モンペの着こなしも堂に行ったもの☆
脚本・VFXも担当した山崎貴監督は松本市出身で、実写にこだわった雲や海の美しさも
映画「永遠の0」の見所の一つ!

最後まで生き残りのクジがあったのに、宮部が特攻を選んだ心中は宮部本人にしか
分らないことでしょうし、葛藤もあったでしょう。
自分のために命を投げ出そうとした教え子(大石)や、若い兵士たちの犠牲によって
生きていることに苦悩し、特攻としての最後を生きることでけじめをつけようとしたのか?
最後は、懸念していた妻子の未来を、教え子の大石に託すという一縷の望みができた
時点で生還への呪縛は無くなり、晴れやかに教え子たちの後を追ったように見えました。
清滝からさらに御嶽山へ向かう途中に、新滝があります▼

天才的な戦闘技術を駆使して、宮部は会心の飛行で敵空母に突っ込みます。
その表情は、どや顔の清々した笑顔でした。
宮部の死と入れ替わるように生き残った大石(夏八木勲さん)は、命のたすきリレーを受け
止めとめて、こんなセリフを残しています。
「生き残った者がしなければいけないことは、その死を無駄にしないことだ。物語を続けることだ」

映画を観る前に原作の小説も読んでいたので、原作と比べつつ鑑賞しました。
原作の「民意を軍拡に暴走させた新聞社の戦争責任」という核心部分は、スポンサー
への配慮か触れていませんが、映画だから伝わるものもあります。
さらに、神風特攻隊に関する資料も読みあさる中で、やはり、特攻隊員の遺書に
涙腺がゆるみました。

ある18歳の隊員の遺書は稚拙な字で「お母さん 大元気で でっかい奴を沈めます」
特攻前の大石を思わせる辞世もあります。
「あんまり緑が美しい 今日これから 死にに行くことすら 忘れてしまいそうだ」
幼さの残る特攻隊員が、慰問袋に入った人形に微笑んだり、枕元に手縫いの人形を置いて
寝ている寝顔の写真も見ました。
そのような尊い犠牲の上に、今日の平和があるのでしょう。

スポンサーサイト