小泉小太郎~塩田平の民話(1)

信州の昔話「小泉小太郎」をめぐって、上田盆地の塩田平を歩きました。

以前に取り上げた、松本盆地に伝わる「泉小太郎」の元となったお話の一つです。
独鈷山(とっこさん)周辺が伝説の舞台▼
113704.jpg 
何通りかある「小泉小太郎」伝説の一つを記しましょう。

昔むかし独鈷山の頂に古い山寺がありました。
山寺の和尚さんの所へ、夜な夜な若くて美しい女の人が
通って来るようになりました。
105704.jpg
塩田平は「信州の鎌倉」と呼ばれ、鎌倉街道には「あじさいの小道」があります▲

どこから来るのか不思議に思った和尚さんは、ある夜、女の着物の裾に
糸の付いた針を刺しておきました。
翌朝、糸を探って行くと、産川(さんがわ)の上流にある洞穴まで続いていました!
095704.jpg 
洞穴を覗きこむと、大きな竜が、お産をしようと苦しんでいる最中でした。

竜は和尚さんに気付き、自分の身を恥じて暴風雨を巻き起こし
姿を消してしましました。
赤ん坊が産まれた川は、産川と呼ばれています▼
112704.jpg 
川を流された赤ん坊は、小泉村の老婆に拾われました。
お婆さんは小太郎(しょうたろう)と名付けて、わが子のように育てました。

15歳になった小太郎は、力自慢の若者として知られるようになりました。
ところが、大飯食らいのナマケモノで、ぐうたらな毎日を送っていました。

独鈷山麓にある真言宗・前山寺の本堂▼
087704.jpg  
困ったお婆さんは「毎日ゴロゴロしていないで、仕事を手伝え」と言いました。
すると小太郎は薪取りに出かけ、山にある限りの萩の木を蔓で一束に
たばねて持ちかえって来ました。

小太郎は「山じゅうの萩の木だから、結びを解かないで、一本ずつ抜いて
火にくべろ」とお婆さんに注意しました。
084705.jpg  
前山寺・三重塔とイチョウの木▲
ところが、お婆さんは一本ずつ取るのが面倒になり、束をほどいてしまいました。
すると、萩は家いっぱいに広がり、お婆さんは下敷きになって死んでしまいました。

家に帰った小太郎は悲しんで、改心して人のために働くようになりました。
 100705.jpg
塩田平は溜池による灌漑で、水田が発達しました▲

別の伝承によると、この後小太郎は、母の竜を探し、大きな池で再会します。
母の竜神は、我が子の成長を喜び、池を美田に変えようと、小太郎を
背に乗せて周りの岩山に体当たりして、大地を作り上げました‥
101704.jpg  
そして、鎌倉の公方様(源頼実)は、竜神を村の守り神としてお祭りし
小太郎を重臣にとりたてました。
‥という、実在した「泉親衡(ちかひら)」という武将が、泉小太郎と同一視された
昔話も残っています。
107704.jpg 
独鈷山の麓にある中禅寺▲
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリ
最新記事
月別アーカイブ
ブログランキング
ランキングはコチラ
  ↓   ↓
にほんブログ村 スイーツブログ 和菓子へ
にほんブログ村
にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 長野県情報へ
にほんブログ村
信州のお菓子
FC2カウンター
最新コメント
最新トラックバック
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QRコード
天気予報

-天気予報コム- -FC2-