最大の難所・大網峠へ<塩の道をゆく(3)

かつて、日本海と信州を結ぶ交易路だった「塩の道」を、引き続き歩いています。

今回は、千国街道の最大の難所である「大網(おあみ)峠」を目指しました。
新潟県のJR大糸線・平岩駅からのスタートです☆

この辺りの姫川渓谷は、フォサマグナの断層を見せています▼
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日本列島は、糸魚川-静岡構造線と呼ばれる大地溝を軸に折れ曲がっています。

不思議な事に、その軸の上に、塩の道があるのです。
平岩駅前にある案内図の、「大網峠越えコース」に挑戦▼
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近くにある「姫川温泉」の坂を上って、大網集落までは車で行きました。

大網宿は、信州と越後の国境であり、塩の中継地でした。
集落にある「大網諏訪神社」に車を止めて、古道を探しつつ歩きました。
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大網峠へ向かうつもりが、間違えて逆方向へ進み、荷換(にかい)峠まで
歩いてしまいました。
峠の入口に庚申塔があり▼            大網から眺めた国境の山々▼
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ここで引き返し、再び大網集落に戻って古道を探すのですが、
急に折れ曲がったりするので、分からなくなります。

集落にいたお婆さんに峠道を尋ねると、「今日、峠越えするのかい?」と
心配そうな表情で、方角を教えてくれました。
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「塩の道」の標柱に安心して、進んでいくと「大網石仏群」が並んでいます▲
『往還安全の為 石仏群』の標柱が建っています。
この地点から、猫の耳のような雨飾山の山頂が眺められます▼
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その先で、赤い前掛けをした「芝原の六地蔵」に出会いました。
それぞれ優しい表情のお地蔵さんが、微笑みかけてくれます▼
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これだけ石仏が多いということは、過酷な道中で命を落とした者も多かったのでしょう。

ここから先は、杉の巨木が生い茂る山道が、行けども行けども続きます。
大網集落の案内板に、「4時間コース」と書いてあったことが、思い出されます‥
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沢の音が聞こえて、上の地図にある「横川吊橋」地点に来ました。
横川がはるか下に流れる断崖の上に、ゆらゆら揺れる橋が架かっています▼
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千国街道中、吊橋はここだけになったとのこと。
川幅は狭いものの、牛と一緒に渡るとしたら、恐怖だったはず。
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江戸時代、松本藩は防衛上の理由や租税徴収のため、塩はもっぱら
糸魚川から運ばれる「北塩」に頼ることになりました。

生命の維持に必要な塩を運ぶ、険しい道だったのです。
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橋を越えると、坂ではなく完全な登山道になります。
油断したら転落しそうな杣道や、足を怪我しそうな岩がゴロゴロした道です▼
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滝のように水が流れ落ちる黒い岩肌の横を登っていくと、そこが「牛の水飲み場」▼
岩盤を削った丸い窪みがあって、水が飲みやすくなっています☆
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大網宿に来る前に、飲食物を買っておく予定が、道の駅に弁当が置いてなかったことも
あり、なんとかなるさと、何も持たずに来てしまいました。
帰りの時間も考えながら登っていくと、見過ごしそうな位ひっそりと石仏が
杉の根本にたたずんでいました▼
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「菊の花地蔵」と呼ばれ、遭難したボッカを供養し、安全を願って彫られたようです。
ここから先は、ブナの木が増えて、日差しが明るくなってきます。

汗だくなのに飲むものも無く、峠越えは次の機会に して引き返しました。
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途中、樹林帯が開けた場所からの眺め▲

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